Gill
2015年、秋…
VADOVAS JIGのテストは、リザーバーでも、シーズンを通して行っていた…
リザーバーテストの、基本的な目的は3つあった…
一つは、リザーバーによくある、過去の崩落による、水中に沈んだ、樹木障害物攻略の為のジグテスト…
もう一つは、ギル型ハードベイトと、ギル型系ジグコンボワームの試作モデルのテスト…
最後は、スイムジグの基本性能、岩盤攻略ジグとしての性能の確認…
この、リザーバーでの、主なベイトは、ギル、オイカワ、他…
ワカサギの激減から、ギルの生息比率が非常に高く、必然的にギルのベイト率も高くなっていた…
立ち木跡系障害物と、過去の崩落によりできた、崩落樹木系障害物とでは、ゴチャゴチャ度が違う…
そのゴチャゴチャ系の中は勿論、付近にも、ギルが多数群れている場合、デカい魚が回遊してくる可
能性があるという事…
逆に、そのゴチャゴチャ付近にギルの群れが少ない場合は、バスが中にいる可能性を教えてくれる…
勿論、回遊のタイミングに当てる事は、容易ではない…
それは、どのフィールドでも同じ…
ゴチャゴチャ系障害物の、ギルの群れのレンジを確認し、VADOVAS JIGにコンボしたギル型ワームを
どこに、どうやって、どのレンジまで落とすかを見極める…
群れが、目視できるレンジか? 魚探で確認しなければならないレンジか?
目視できる場合は、3/8ozのVADOVAS JIGを、上の枝に引っ掛けてのチョウチンも時に有効だった…
ギル達を水面付近におびき寄せ、ギル達が機敏になる一瞬に、どこに隠れていたのか、下からデカい
魚が反応する…
チョウチンは、スモラバだけでなく、フルサイズのジグでも、勢いと、練習により普通に出来るよう
になる…
勿論、水中の枝に引っ掛けての、ステイ、微振動シェイク、フリーフォールも有効…
本当は、あまりこの場で公開するべき内容ではないのだが…
実は、リザーバーテストの真の目的は、ギルの習性、行動を目視し、知る為に、リザーバーに通って
いた…
普段の琵琶湖遠征では中々、じっくり観察できない、止水リザーバーでじっくりギルの生態観察をす
る事…
その一つの方法は、ギル釣り! ギルが、何に、どう反応するのか? 季節、水温、産卵前後の行動、
捕食者への警戒行動等… 全て、この目で見たかった…
もう一つは、初めて、真剣に取り組んだ、ギルの泳がせ釣りの時の、ギルそのものの反応の目視と、
デカい魚に捕食される までの行動の目視…
ギルを知る事で、ギルを捕食するバスを知る事で、ギル系ワームと、ギル系ハードベイトに本当に必
要なモノのヒントを探すために…
ギルの泳がせ釣りでは、様々な気づきがあった!
泳がせるギルのサイズにより、捕食するバスのサイズは基本、比例していたし、 婚姻色のオレンジが
入った群れの一番中心にいる、デカギルの行動パターンは他のギルとは当然違っていた…
ここでは、書ききれない程、知らない事、知っていたが目視出来た事等様々あった…
キロ後半から、2kgオーバーのサカナでは、8lb~12lb位と思われる、ラインブレイクした、ライン
の結び目のついたワッキ―針が 口にかかっているバスを、年間にすると、10本程度外した…
バスの口の中に、ギルの折れた背びれ骨が引っかかっていたり、薄皮がめくれていたりする魚体も数
匹確認できた…
基本バスは、捕食時、ギルの逃げる方向に廻り込んで、もしくは、銜え直して、ギルを頭から飲み込
む…
今や、ギル型ワームや、ギル型プラグが、これほど多く店頭に並ぶ国は、恐らく無いのではないかと
思うほど選択に困る…
購入できるギル型ルアーは当然全て試した…
スパイラルフォールの有効性は間違いない中の一つ…
縦泳ぎに着目したり、リアルを追求したり、リアフックにラインアイを結んで変幻アクションを演出
するなど様々な使い方で…
では、対ギルベイトに対する明確な答えは見つかったのか?
…
先に言うと、見つかっていない!
正確には、ヒントはいくつか得たが、現在のところ、未だプロトモデルに応用できていない!
Gill…
バスの大好きなベイトの一つ…
まだまだ、ルアーに転用できる事があるはず…
2015年、秋… VADOVAS JIG 3/8ozプロトモデル + 自作ギル型ワームにて…
岩盤ブレイクと、ゴチャゴチャ障害物系の中から、水中チョウチンで出てきた、2.5kg弱のリザーバーのサカナ…
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